英検協会は、5級のレベルを「中学初級程度」と言ってますが、正直よく分からないでしょ?
この記事は、そんなアナタのために書きました!一緒に過去問を見ながら、問題のレベルや内容をめちゃめちゃ丁寧に説明します。
大問ごとの時間配分や目安のスコア、子どもたちから聞いた"あるある"を参考にしてまとめた「合格のポイント」、「スコアUPする解き方」、「目からウロコのトレーニング法」など、英語塾ABC十数年の資産を気前よ〜く公開しちゃってます(笑)
子どもたちの"がんばり"が、点数に繋がる一助になれば嬉しいよ♡
英検5級の問題構成
5級は、「リーディング」と「リスニング」の2技能を測定します。どちらも問題文は、家庭や学校など日常的に経験する話題が中心です。
- リーディング:
問題数 25問[解答時間 25分] - リスニング:
問題数 25問[解答時間 約20分] - 場面・状況:
家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など - 話題:
家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など
子どもたちにとって「経験」があると内容を想像しやすいので、分からない単語があっても文脈から推測して答えを出せるメリットがあります。
この「経験」を育てるには、英語の絵本と英検の単語帳がとても役に立ちます。これらの勉強法については後で紹介するので、まずは英検5級の合格点や問題内容、子どもたちの"あるある"を参考にした、合格のポイントやスコアUPする解き方をご覧ください。
これらを理解した上でトレーニングすると、効果が倍増するからね〜
5級の合格点は?
英検5級ギリギリ合格ラインは、「リーディングで12問正解」、「リスニングで20問正解」です。
意外とハードルが低いことにお気づきでしょうか?
そうなんです。学校のテストの場合、何となく「満点」を期待しませんか?子どもたちも、70点までなら笑顔で答えてくれるのに、60点以下なら表情を曇らせ口を閉ざします。でもね、英検は「6割で合格」なんです。6割正解も9割正解も、同じ「合格」なんです。
思ってるほどハードルは高くない!これは、長い間、隠されてきた英検の秘密です。子どもたちは、×の数にビクビクしたり、あまりの×の多さにショックを受けたりするけど、それでも意外と合格してるっていう事実をアタシたちは目の当たりにしてきました。×が18個あっても合格なんだよ。×が18個って、まあまあですよ。
英検って、難しくないかも?とモチベが上がってきたところで、リーディング問題の内容を説明しますね。次の章に進んでください。
※ ここで一つ、注意点があります。英検は、「何問正解で合格?」の問いに明確な答えがありません。なぜなら、回によって変動するからです。例えば、2025年度 第1回検定で、リーディング14問正解、リスニング21問正解で「合格」でした。でも、2025年度 第2回検定では「不合格」になる可能性があります。これについては、別の記事でくわしく説明するので、今は、5級合格のギリギリラインは「リーディングで12問正解」、「リスニングで20問正解」とだけ覚えておいてください。
5級のリーディング問題とは?
英検5級のリーディング問題は、大問1、大問2、大問3、の3つのパートから構成されています。すべて選択問題で、4つの選択肢から正しいものを1つ選びます。
構成は次のとおりです。
問題数 25問[解答時間 25分]
- 大問1|短文の語句空所補充 … 15問(10分)
- 大問2|会話文の文空所補充 … 5問(5分)
- 大問3|日本文付き短文の語句整序 … 5問(10分)
※( )は目安の解答時間です。
それでは実際の問題を見ながら、大問ごとのポイントや解き方を詳しく説明しますね。子どもたちの"あるある"を参考にした、ABCの大事な資産を公開します!
リーディング大問1|短文の語句空所補充
- 問題数:15問
- 目安の解答時間:10分(1問当たり 40秒)
- 目標の正答数:7問
大問1は、短文または短い会話文の穴埋め問題です。( )に入れる最も適切なものを、4つの選択肢から選びます。
実際の問題は、こんな感じ。

このような問題が(1)から(15)まで、2ページに渡ってズラリと並びます。
合格のポイント
単語を知らなくても、場面や文脈から答えを推測できる問題が多いんです。
大問1は、7問(15問中)正解できればOK!
- 場面や文脈から答えを推測できる問題が多い。
- 文章を最後まで読んでイメージをつかむことが重要。
- 語いだけでなく、状況を思い描く力が問われる。
- 「8問正解できたらOK」と割り切り、大問2・3に十分な時間を残す。
- 文章を「読める」ことが大前提
- 「読めたら、分かる」問題が多いんです。
- 想像力がカギ
- 単語そのものを知らなくても、文脈から答えを推測できる問題が多い。( )の前後だけ読んで答えを探すのではなく、文全体を読んで想像を膨らますことが重要。
- 日本語に訳さずイメージすると正答率UP
- 結果的に、日本語に訳すよりも、感覚で解いてる子の方が合格できてる説。
- 8問正解で合格ラインに届く
- 英検5はリーディング全25問中「5〜6割」、リスニング全25問中「7〜8割」正解すれば合格圏です。つまり、大問1で満点を狙う必要はないんです。
- 最初のパートで時間を使いすぎると、大問2・3に影響するので、「完璧に解くより、全体を最後まで解く」を合格の基本方針にしてね。
- 割り切る
スコアUPする解き方
- 選択肢を見ずに、( )に入る言葉を予想しながら、問題文を1回読む。
- 4つの選択肢を1回読む。
- もう一度、「1.→2.」をくり返す。
- これを1問40秒のペースでくり返す。
はい、はい、分かりますよ。( )の前後だけ読めば良くない?とか、2回読む必要ある?って、思ってますよね。
だけどね、これが、子どもたちの"あるある"に十数年も触れてきた、アタシたちがたどり着いた最善策なんです。あとで詳しく説明するので、とりあえず今は先を読み進めてください。
リーディング大問2|会話文の文空所補充
- 問題数:5問
- 目安の解答時間:5分(1問あたり1分)
- 目標の正答数:3問
大問2は、会話文の穴埋め問題です。( )に入れる最も適切なものを、4つの選択肢から選びます。
実際の問題は、こんな感じ。

このような問題が(16)から(20)まで、5題あります。語数を数えてみると、2025年度第1回検定では、問題文が35語、選択肢が57語、計92語でした。
合格のポイント
- 自然なやり取りを知っていれば分かる問題なので、とにかく文全体をすべて読むこと。
- どこで?誰と誰が?何について話しているのか?などの状況を映像化すること。
スコアUPする解き方
- 選択肢を見ずに、( )に入る言葉を予想しながら、問題文を1回読む。
- 4つの選択肢を1回読む。
- もう一度、「1.→2.」をくり返す。
分かります、分かりますよ。文全体を読む必要なくない?なんで2回読まないといけないの?って、思ってますよね。
でもね、子どもたちの"がんばり"をしっかり点数に繋げるために必要な最善策なんです。あとで理由をしっかり説明するので、とりあえず先を読み進めて問題の全体把握をしてください。
リーディング大問3|日本文付き短文の語句整序
- 問題数:5問
- 目安の解答時間:10分(1問あたり2分)
- 目標の正答数:2問
大問3は、日本語の文章に合うように英語を並び替える問題です。ただ、並び替えで終わらないのがこの問題のややこしいところで、並び替えた後に、「1番目」と「3番目」に入る言葉の「番号の組み合わせ」を答えないといけないんです。
分かりにくいと思うので、実際の問題を見てください。

- まず、日本文に合うように英語を並び替えます。
- [does][your sister][go][skiing] every year?
- 1番目と3番目に入る番号の組み合わせを探します。
- [does], [go]
- does→②, go→①
- 答えは、「1②ー①」となります。
慣れれば簡単だけど、初めてだったり、久しぶりに受験する場合は、問題を理解するのに時間がかかります。こんなことで時間をロスするのはもったいないから、小学生が受験する場合は、事前に解き方の説明が必要です。
大問3は、このような問題が(21)から(25)まで、5題あります。
合格のポイント
- 日本文を読まない。
- 英文の最後に「?」があるかどうかを確認する。
- [ ]に番号を入れるのではなく、語いを入れる。
スコアUPする解き方
- 分の最後に、"?" があるかどうか確認する。
- 日本文を読まずに、すべての単語を読む。
- 直感で単語を並べ替え、完成文を読む。
- 読んだ結果、
- 直感で正しいと思ったら、番号の組み合わせを探す。
- なんか違うと思ったら、「1.→2.→3.」をくり返す。
- 自分が思う番号の組み合わせがなかったら、「1.→2.→3.」をくり返す。
はい、はい。言いたいことは、分かります。「直感」って…でしょ?
でもね、私たちの塾では、大問3はこの解き方が最善なんです。これについても後でしっかり理由を説明するので、先を読み進めてください。
5級のリスニング問題とは?
英検5級のリスニング問題は、Part1、Part2、Part3、の3つのパートから構成されています。すべて選択問題で、4つの選択肢から正しいものを1つ選びます。
構成は次のとおりです。
問題数 25問[解答時間 約20分]
- Part1|会話の応答文選択 … 10問
- Part2|会話の内容一致選択 … 5問
- Part3|イラストの内容一致選択 … 10問
※リスニング問題は、放送で流れてくる音声を聞きながら答えるため、目安時間の設定はありません。
それでは実際の問題を見ながら、Partごとにポイントや解き方を詳しく説明します。十数年間、子どもたちの"あるある"に触れてきた経験を、惜しみなく公開します!
リスニング Part1|会話の応答文選択
- 問題数:10問
- 目標の正答数:8問
Part1 は、イラストを参考に、英文に対する応答として最も適切なものを、4つの選択肢から選びます。
実際の問題は、こんな感じ。
合格のポイント
- 場面や文脈から推測して答えられる問題が多いため、文全体を最後まで聞くこと。
- 間違っててもいいから、聞いた内容をふわっとイメージ(文章を映像化)すること。
スコアUPする解き方
リスニング Part2|会話の内容一致選択
- 問題数:5問
- 目標の正答数:4問
Part2 は、対話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを、4つの選択肢から選びます。
実際の問題は、こんな感じ。
合格のポイント
- 自然なやり取りを知っていれば分かる問題なので、とにかく文全体をすべて読むこと。
- どこで?誰と誰が?何について話しているのか?などの状況を映像化すること。
スコアUPする解き方
リスニング Part3|イラストの内容一致選択
- 問題数:10問
- 目標の正答数:8問
Part3 は、3つの英文を聞き、イラストの内容を最もよく表しているものを、4つの選択肢から選びます。
実際の問題は、こんな感じ。
合格のポイント
スコアUPする解き方
5級の語いレベル
音読による単語学習が大前提。
優先したい3つのスキルUP
5級合格のために優先して身につけたいスキルは、次の3つです。
- 語い力
- 想像力
- 時間配分
一つずつ、詳しく説明しますね。
1. 語い力について
多くの子どもたちが、単語の意味を日本語で覚える「暗記」をしますが、
単語の意味を日本語で覚えません。文章でスラスラ「読める」、「聞ける」状態になっているかです。
5級レベルの英語を、***語程度、読み続ける持久力を備えるためのトレーニングが必要。
子どもたちに5級の過去問題を読ませてみる。読めないと問題を解けない。当たり前ですが・・・でも、代わりに読んであげると答えが分かる。このことからも分かるように、とにかく読めることが大事。
単語や表現を知っているほど有利。ただし、英単語とその意味を日本語で覚える「暗記」では英検2級や準1級を見据えてると戦えません。
語数を数えてみると、2025年度第1回検定では、問題文が141語、選択肢が60語、計201語でした。
2.想像力について
5級は「日常場面」が題材なので、推測のしやすい問題が多い。知らない単語が出ても、場面や文脈から意味を補い、答えを推測する力があると有利。
3.時間配分について
ここが見落としがちなポイント!大問ごとの「使っていい時間」を感覚で持っておくことが大切。
リーディング・リスニング合わせて 6割程度 が合格目安。「絶対に落とせない問題」と「分からなければ捨ててもよい問題」の線引きを知っておくことが合格のカギ。
合格に必要なのは、単に「英語力」ではないんです。英語力がないから「不合格」だった、と子どもたちは言いますが、英検の成績表を見ると、英語力はあるけど「時間配分」ができてないケースが、意外と多くあります。解けない問題に時間を使いすぎて、解ける問題に時間が使えなかった結果が「不合格」、と言うケースです。
この場合、時間配分がわかれば合格できるから、合格の戦術として「時間配分」は、ものすっごく大事なんですよ!
制限時間→スラスラ読むスキル
スコアを取るためには、「諦め」も必要です。1問40秒という制限時間を守った方が、結果、スコアが高いと言うケースを何度も目にしてきたから。
英検5級の合格率
English Navi によると、2015年 英検5級の合格率は81.4%です。易しい級なので、小学生や中学生の受験者の大半が合格していますが。
- 5級の合格率: 81.4%
難易度の低い5級ですが、油断すると不合格になることもあるので、注意しましょう。音読を中心にした理想的な学習法で、合格を確実なものにしましょう。
5級合格にかかる期間
大前提として、学習環境や個性、習慣などによって激しく差があるため、一概には言えないと言うのが正直なところです(笑)
とは言え、合格にどのくらいかかるか?は、誰もが知りたいはず。
そこで、私たちの塾の生徒さんを例に、目安をご紹介します。
条件:① 英語を始めたばかりの小学生または、中学1年生であること、② 学習の鉄板「暗記・文法・和訳」をしないこと
- 小学1-2年生:1年
- 小学3-4年生:6〜9ヶ月
- 小学5-6年生:3〜6ヶ月
短期間で5級に合格する勉強法
短期間で英検5級に合格する勉強法は、音読です。
音読は、赤ちゃんの言語習得プロセスを再現しているため、学年や年齢を問いません。そして4技能と語いを一気に鍛えることができるため、忙しい子も無理なく継続できます。さらに、日本語の意味を覚えたり、文法を学ぶ必要がないので、学校の英語が苦手で嫌いな子も、楽しみながら勉強できます。
小・中・高校生に親しみやすく、理想的な英検対策法です。
英語経験ゼロ、小学生がたった3ヶ月で5・4級合格!
英語は学校で習ってる程度の小学生
- 小5から英語塾ABCのトレーニングをスタート
- 小5・1学期に英検5・4級、2学期に3級、3学期に準2級、小6・1学期に2級合格
過去3回分の問題分析
問題で問われるのは、語い、熟語、構文、定型表現で、出題数と語数は回によって異なります。過去3回分の内訳は次の通りでした。
- 2025年度第1回検定
- 【語い】7問、【構文】5問、【熟語、定型表現】3問、【問題文の語数】141語。
- 2024年度第3回検定
- 【語い】8問、【構文】4問、【熟語、定型表現】3問、【問題文の語数】161語。
- 2024年度第2回検定
- 【語い】6問、【構文】5問、【熟語、定型表現】4問、【問題文の語数】141語。
過去3回分の問題分析
「自然なやり取りを知っているか」で差がつく問題。誰と誰が話しているか?がヒントになる。
過去3回分の分析結果を参考に♪
- 2025年度第1回検定では、【キャスト】Boy&Girl, Boy&Mother, Boy&Boy, Teacher&Girl 【問題文の語数】語。
- 2024年度第3回検定では、【キャスト】Man&Woman, Sister&Brother, Boy&Girl, Father&Girl 【問題文の語数】語。
- 2024年度第2回検定では、【キャスト】Boy&Girl, Father&Girl, Boy&Boy, Teacher&Student, Brother&Sister【問題文の語数】語。
英語塾ABCの学習法で受験・英検・留学・仕事でも困らない一生モノの英語を身につけた子どもたちの記事を公開中です。
ぜひご覧ください。
中3生・ 英検準1級 に合格!(大阪府公立高校入試に利用)
小6生・ 英検準1級 に合格!
小4生・ 英検準1級 に合格!
小5生・ 英検準1級 に合格!
高1生・ 英検準1級 に合格!
小6生・ 英検準1級 に合格!
中3生・ 英検準1級 に合格!(大阪府公立高校入試に利用)
小6生・ 英検準1級 に合格!
小4生・ 英検準1級 に合格!
小5生・ 英検準1級 に合格!
高1生・ 英検準1級 に合格!
小6生・ 英検準1級 に合格!
小学生が英検2級・準1級に合格する!ABCの体験レッスンへ
