大阪府では、公立高校入試のファストパスとして子どもたちのハートを鷲ヅカんでいる 英検 。
広島大学、千葉大学のような国立大学でも、一部 入試に英検が活用され、全国的にもその注目度は高まっている。
それらを見据えて、小学校卒業までに英検2級合格を目指す子も、いまや めずらしくない。
この状況を踏まえて、英検もじわりじわりと変貌している。
英検 の公式サイトにアクセスすると「英検」と「英検S-CBT」の2つの英検があって、ややこしってなるでしょ(笑)
それもこの変貌の一つ。
子どもたちの進学に大きな影響を持つ英検の「イマ」を、英検受験者を多く預かり、英検公式サイトを頻繁に確認する英語塾としての目線と、実際に英検を受験したことがある子どもたちの声を交えて、分かりやすく徹底解説!
この記事は、うちの 英語塾 ABC に通ってくれてる子どもたちや、そのお母さんたちに伝えたい情報を中心に書いている。!注意!この記事は予告なく、更新される(笑)
受験級
英検
英検1級から5級までのすべての級を受験可能
英検S-CBT
英検準1級、2級、準2級、3級だけが受験可能
試験方式
英検
<一次試験>は、紙の問題冊子と、紙の解答用紙に鉛筆でマークするマークシート
<二次試験>は、対人の面接形式
英検S-CBT
すべて、パソコンで解答(ライティングは紙に手書きも可)
英検S-CBT、パソコン使えるか心配?
英検S-CBTのパソコン操作は意外とカンタン。
スピーキングはヘッドセットを着けて録音する吹き込み式で、リスニングとリーディングはマウス操作だけ。
ライティングはキーボードで入力するか、紙に手書きするか選択できる。
実際の試験画面をチェック!
▷英検S-CBT: 実際の試験画面
▷英検S-CBT: 体験版
操作はカンタン!でも、注意が必要!
実は、英検S-CBTを受験したことのある子どもたちの一部は、こんなことを言っている。
コンピュータの反応が悪い、見直しがしにくい、音声トラブルがある、トラブルがあって手を挙げても試験監督官が中々気づいてくれない、操作方法を聞いても教えてくれない。
(詳しくは「どっちの英検を受ける?」で解説するから、今は安心して読み進めてね♪)
どちらにしても、お試し受験が重要
「英検」か「英検S-CBT」か、どちらが自分に合ってるかを見極めるためにも、お試し受験が重要だ。
(詳しくは「お試し受験が重要」で解説するから、ここも安心して読み進めてね♪)
試験日数
英検
リーディング・ライティング・リスニングが<一次試験>、スピーキングが<二次試験>のように2回に分けて実施
英検S-CBT
リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング、すべての試験が1日で終わる
英検公式サイトに、「英検は一次試験と二次試験、2日間の試験です」と書かれてるから、連続した2日間で試験が実施されるんだなと思うかもだけど、ちがう、ちがう、そうじゃ、そうじゃな〜い(♪)だ。
二次試験は一次試験の約1ヶ月後。
そして、一次試験に合格した人だけが、二次試験を受けることができる。
実施回数
英検
年3回だけの実施(泣)
- 最新版の「 英検 試験日程 」を公開中〜
英検S-CBT
試験の実施日がめっちゃある!しかも、試験日を自分で選べる!(喜)
- 最新の【近畿版】 英検S-CBT 試験日程 を公開中〜
!要注意!
英検公式サイトに、「英検S-CBTは原則毎週土日実施」と大きく書かれてるから、そこだけを見て浮かれてる日本国民がなんと多いことか。
小さい文字で、「級や地域により毎週実施でない場合があります」と書かれていることも知らずに...。
滋賀県、奈良県、和歌山県で受験する子は、毎週土日実施と思ってたら、痛い目に合うで。
そして 英検S-CBTで準1級を受ける場合、会場がどこであれ、実施日は少ない。
だから!要・要・YO注意!だYO。
それでも、「英検」より「英検S-CBT」の方が、試験日は多い。
英検 S-CBTの特典
英検S-CBTには特典がある。
《特典1》
同一検定回内で、同じ級を2回受験できる。
同一検定回とは、英検も英検S-CBTも、年3回の検定回と言うものがある。
20XX年度 第1回、第2回、第3回、と言うのがソレ。
英検S-CBTの検定回はこんな感じ。
第1回 | 4〜7月 |
第2回 | 8〜11月 |
第3回 | 12〜3月 |
〔例えば〕英検S-CBTで 英検2級 を受験する場合、
- 〈1回目〉第1回検定- 5月X日
- 〈2回目〉第1回検定- 7月X日
- 〈3回目〉第2回検定- 9月X日
- 〈4回目〉第2回検定-11月X日
- 〈5回目〉第3回検定- 2月X日
- 〈6回目〉第3回検定- 3月X日
「英検S-CBT」は年間最大6回、同じ級を受験できる!
ありがとうございます〜
受験生は、なんぼだってチャンスが欲しいからね。
さらに英検協会はね、受験生のハートを鷲づかみするため、こんな仰天ニュースも発表している。
《仰天ニュース》
英検と英検S-CBTは併願できる!
〔例えば〕英検と英検S-CBTを併願して英検2級を受験する場合、
- 〈1回目〉「英検S-CBT」 5月X日
- 〈2回目〉「英検」 6月X日
- 〈3回目〉「英検S-CBT」 7月X日
- 〈4回目〉「英検S-CBT」 9月X日
- 〈5回目〉「英検」10月X日
- 〈6回目〉 「英検S-CBT」11月X日
- 〈7回目〉「英検」 1月X日
- 〈8回目〉「英検S-CBT」 2月X日
- 〈9回目〉「英検S-CBT」 3月X日
「英検」と「英検S-CBT」の併願で年間最大9回、同じ級を受験できる!
《特典2》
試験会場を自分で選べる!
「英検」は、協会側が試験会場を決定する。
「英検S-CBT」は、申込時に会場を自分で選ぶことができる。イェ〜イ!
検定料
(制作中)
英検 S-CBT受験に使える?
「英検」も「英検S-CBT」も、取得した級やスコアは同じものとして扱われる。
だから、「英検」が入試に利用できる学校は、「英検S-CBT」も同様に入試に利用できる。
どっちの 英検 が簡単?
「英検」か「英検S-CBT」か、どっちが簡単かって子どもたちによく聞かれるけど、残念ながら問題数、問題の内容、レベル、採点基準はまったく同じだから、どっちも同じなのよね(泣)
ただ、スピーキングテストは「英検」か「英検S-CBT」かのどちらを選ぶかで、合否に影響が出やすい子がいるのは、事実。
(これについてはまた今度、じっくり語りマス!)
どっちの 英検 を受ける?
実際に試験を受ける子どもたちに、「英検」と「英検S-CBT」、今後どっちを受験するか聞いてみた。
すると、子どもたちの意見は3つに分かれた。
《英検派》
英検のマークシート形式に慣れてしまった子が、英検S-CBTのコンピュータ形式を受験すると、いくつかの不自由に遭遇し、二度と受験したくないと思うようになるらしい。その代表的な声が、
「英検S-CBT」は、コンピュータの反応が悪いとか、見直しがしにくいとか、音声トラブルが起きやすいとか、トラブルがあって手を挙げても試験監督官が中々気づいてくれないとか、操作方法を聞いても教えてくれないと言った内容だ。
それと、他人のスピーキングが気になる問題。
「英検S-CBT」は、「スピーキング→リスニング→リーディング・ライティング」の順で問題を解いていく。
テストセンターは、1つ1つのブースにコンピュータが置いてあり、ブースとブースの間には仕切りがある。
仕切りがあるとは言え、となりの子の声はしっかり聞こえるから、気になると言う。
《英検S-CBT派》
「英検S-CBT」にうまく順応した子は、「英検」を受ける意味が分からないと言う。
「英検S-CBT」は、スピーキングテストの時に緊張しないし、1日で試験が終わることがどれだけラクなことかと。
もう一つ貴重な意見が、コンピュータの場合、マークシートあるあるの段ずれ予防機能がついているそうだ。
解答できてないところに赤いマークがつくらしい。
《英検と英検S-CBTの併願派》
英検と英検S-CBT、どっちもメリット・デメリットあるけど、入試に英検を利用する受験生としては、英検か英検S-CBTのどっちかに絞ったりせず、柔軟に受験したいと言う。(ごもっとも)
《英語塾としての意見》
英検は、試験が2回に分かれてるおかげで、まずはリーディング・ライティング・リスニングをしっかり対策して、一次試験に合格した後、しっかり二次試験のスピーキング対策をすればいいというメリットがある。
もし英検の入試利用を考えているなら、まずは「英検」を定期的に受験し、入試まで残り1年となった時、英検S-CBTの併用をお勧めする。
入試利用の予定がない場合は、英検でも英検S-CBTでも、キミに合っている試験方法を選ぶといいよ。
英検S-CBTを受験する場合は、操作方法をよく理解していれば、多くのトラブルは回避できる。
「英検S-CBT: 体験版」での体験を入念にやっておくことが重要。
となりの子の声が気になる問題は、慣れてしまおう(笑)
リスニングの音飛び問題は、「英検S-CBT」だけじゃなく「英検」でもよく聞くトラブルだよね...。
英検 S-CBT専用窓口に質問!
細かいことだけど気になっていたことを英検S-CBT専用窓口に問い合わせてみた。
リスニングは一斉スタート!
英検S-CBTは、「スピーキング→リスニング→リーディング・ライティング」の順で問題を解いていく。
スピーキングテストが早く終わったら、
- 全員のスピーキングテストが終わるのを待つのか?
- 待たずに、それぞれリスニングテストへ進むのか?
英検S-CBT専用窓口の答えは、
スピーキングテストが終わると、メモを配布するなどの時間が設けられていて、一旦リセットされて、リスニングテストが始まる。
だから、誰かがスピーキングテストをやってる中で、リスニングテストが始まるといったことはないのだと。(ホッ)
リーディングとライティングは順不同で解答できる?
「英検」で、リーディングを少し解いた後、中盤でライティングを書いて、リーディングに戻って、最後にもう一度ライティングを仕上げると言うように、順不同で解答していくことができるか?
英検S-CBT専用窓口の答えは、
リーディングとライティングについては、リーディングとライティング間を行ったり来たりできるし、リーディングもリーディングの中で行ったり来たりできる。
順不同で解答できるとのことだ。
実際に「英検S-CBT: 体験版」で、順不同で解答できることを体験できる。
お試し受験が重要
「英検」と「英検S-CBT」について色々語ってきたけど、もし入試での活用を考えているなら、どちらを受験するにしても、いきなりぶっつけ本番で試験を受けるんじゃなくて、お試し受験をしておくことが重要。
理由1
英検と英検S-CBT、どっちが自分に合ってるかを知るため
「どっちの英検を受ける?」で解説したように、英検と英検S-CBT、どっちが自分に合ってるか、子どもによって感じ方はイロイロ。
早めに受験して、知っておくことが何よりも大事。
理由2
試験本番では、思ってもみないコトが起きるから
教室内で過去問題を解けば、余裕で合格点に達する子も、本番の試験では力を出せなくて不合格になるケースが、しばしばある。
その理由はさまざま、音飛びがあって動揺したり慌てたり、周りの空気に圧倒されて緊張したり焦ったり、いつもと違う解き方をしてしまったり。
英検の本番では色んなコトが起きるんです。
どんなことが起きるのか、事前に体験して理解しておくことが、とても助けになるんだよ。
追記予定
- 大阪府高を目指す受験生たちへ
小学生が英検2級・準1級に合格する!ABCの体験レッスンへ