英検とは、日本で最も認知度の高い英語資格試験です。聞く・読む・書く・話すの4技能を測定し、入試や海外留学に活用できることから、小中高生に絶大な人気を誇っています。この記事では、英検の7つの級やその特徴、従来型と英検S-CBTの違いなど、今さら聞けない基礎知識を分かりやすく説明します。

英語塾ABCは、語彙+4技能を効率的に伸ばす音読トレーニングで、小・中・高生の英検対策をサポート!無料体験で、その効果をぜひ実感してください!

\1年半で英検5級→2級合格!/

英検とは?

英検とは、正式には「実用英語技能検定」と言い、日本で最も多くの人に知られている英語の資格試験です。1963年にスタートして以来、約60年の歴史があり、幼児から社会人まで幅広い世代が受験しています。

英検の魅力とは?

  1. 子どもの成長を確認できる
    英検は、5級から最高位の1級までの7つの級があり、段階的にレベルアップすることができます。英語が「はじめて」や「苦手…」という子も、5級・4級・3級の基礎から始めることで、自信をつけています。
  2. 入試や留学、就職にも活用できる
    中学・高校・大学入試での優遇措置や海外留学など、活用の幅が広がっています。最近では、国家公務員やパイロットの採用試験にも活用され、子どもたちの未来に、英検が役立つ場面が増えています。
  3. 学ぶ目的が明確になる
    「とりあえず勉強しなさい」と言われるより、「次の英検で○級合格を目指そう!」と具体的な目標があると、子どもたちもやる気が出るようです。

どんな人が受けるの?

英語をこれから始める小学生や、中学・高校・大学入試で英検を利用したい受験生、留学を目指す中・高生が受験しています。特に最近は、小学生の受験者が増えているのが特徴で、「小学生で英検準1級合格!」も珍しくないんです。

7つの級とその特徴

英検は、5級から最高位の1級まで7つのレベルがあります。受験者は自分の目標や現在の英語力に応じて、受験する級を選ぶことができます。

[中学初級程度]

英語を習い始めた方の最初の目標。家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。(スピーキングテストを任意で受験可能)

[中学中級程度]

出題形式や内容が、より実用的に。身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。(スピーキングテストを任意で受験可能)

[中学卒業程度]

二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。*中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省)

[高校中級程度]

教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。*高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)

[高校卒業程度]

医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。ライティングが加わります。

[大学中級程度]

エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。

[大学上級程度]

二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。世界で活躍できる人材の英語力を証明します。

どの級にチャレンジするべき?

  • 小学生や英語初心者には5級や4級がおすすめ
    初めての試験で合格を経験することは、「英語って楽しい!」と思ってもらえる絶好のチャンスです。
  • 中学生や高校生は準1級またはそれ以上を目標に
    大学受験するなら、高い評価を受ける準1級またはそれ以上を目標にしたいですね!
  • 「うちの子にできるかな…?」という方へ
    最近、小学生で2級や準1級に合格する子が増えています。ポイントは「文法や暗記に頼らない、音読中心の学習」。1日30分の学習で、必ず結果につながります!

英検の構成と試験内容

英検は、一次試験と二次試験の2ステップで構成されています。試験は、日常生活やアカデミック、ビジネスの場面など、実際に英語を使用するシチュエーションを想定した問題が出題されます。

一次試験:
リーディング、リスニング、ライティングの3技能を測定します(4級・5級は、リーディングとリスニングの2技能だけを測定します)

  • リーディング
    • 試験内容: 短文や長文の内容理解や空所を補充する問題。
    • ポイント: 限られた時間内で英文を読み、和訳せずに文章全体を把握する練習が必要です。
  • リスニング
    • 試験内容: ネイティブの会話やアナウンスを聞いて答える問題。
    • ポイント: 英語を聞き続ける集中力と、話の展開や意図を想像する練習が重要です。
  • ライティング
    • 試験内容: 簡潔で論理的な文章を書く力が試されます。
    • ポイント: 高評価を得るには、日本語で考えた文章を英語に訳して書くのではなく、英語で考え、文章を組み立てる練習がカギです。

二次試験:
スピーキングを測定します(4級・5級は、二次試験はありません)

  • スピーキング
    • 試験内容: 文章の音読や絵に関する説明また、面接官の質問に対して自分の考えを述べる問題です。
    • ポイント: 発音や文法を気にするよりも、英語で伝えようとする気持ちが大事です。多少間違えても、積極的に話そうとする姿勢が高評価につながります。

英検のメリットと活用例

英検は、ただ英語力を測る試験ではありません。子どもたちの未来に役立つ様々なメリットがあります。ここでは、英検を受けることで得られる具体的な効果や活用例を紹介します。

  1. 英語学習のモチベーションアップ
    英検には、合格やスコア達成という明確な目標があるため、子どもたちが自発的に勉強を始めやすいです。また、段階的な目標設定で成功体験を積み重ね、自信をつけることができます。
  2. 親子で一緒に学ぶ機会
    子どもの勉強をサポートする過程で、親も英語を学び直す機会になります。実際に、子どもと一緒に単語学習をしたり、英検を受験するご家庭もありますよ。
  3. 学校や入試での優遇措置
    • 内申点アップ:
      学校の活動や努力が評価される材料になります。
    • 中学・高校入試:
      大阪府公立高校は、英検2級以上で得点換算の優遇措置があることは全国的にも有名ですね。
    • 大学入試:
      立命館大学では、英検準1級取得者を対象に英語満点の優遇措置を設けています。他に京都大学、大阪大学、神戸大学、早稲田大学、明治大学、青山学院大学でも英検優遇措置があり、今後ますます増えることが予想されます!
  4. 海外留学での英検活用
    北米を含む約400大学・カレッジで、留学時の語学力証明として英検が認定されています。オーストラリアでは州立高校全校が、英検を認定しています。
  5. 就職での英検活用
    • 国家公務員採用総合職試験:
      英検準1級以上で25点の加点があります。
    • 地方公務員採用試験:
      神奈川県や長野県、石川県、福井県、広島県、千葉市、堺市、熊本市などの自治体が、準1級以上を加点対象としています。
    • ANAグループのパイロット:
      英検CSEスコア2300点以上で英語試験免除となります。
  6. 子どもの未来が広がる
    英検は子どもたちに自信を与え、新しい挑戦や目標を生み出すきっかけとなります。特に2級合格は、英語を使う世界に興味を持ち、さらに上の級を目指す意欲が高まる大きなステップとなります。準1級を目指す中で、実用的な英語を身につけると、子どもたちの未来はどこまでも自由に広がります。英検は、単に英語力を測るだけじゃない!きっと、子どもの人生において大事な資格となります。

従来型とS-CBT: 試験方式の違いと選び方

英検には、従来型とS-CBTの2つの試験方式があり、両方を活用すれば同じ級を年間で最大9回受験することができます。これにより、小・中・高校生の受験機会が大きく広がりました。

試験方式の違いを理解しよう

  1. 従来型の英検: ペーパーテスト
    • 紙の冊子に書かれた問題を読みながら、解答用紙に記述します。
    • 実施回数: 年3回(1-2月・6-7月・10-11月)
    • 試験形式: 筆記試験(一次試験)と面接(口述試験、二次試験)を2回に分けて受験
    • 試験対象: 5級から1級まで全ての級が対象
  2. 英検S-CBT: コンピューターテスト
    • コンピューター画面に表示される問題を読みながら、マウスクリックで解答。ライティングは記述かタイピングを選択できます。
    • 実施回数: 原則、毎週土日実施
    • 試験形式: 一次試験と二次試験を1日で一気に受験
    • 試験対象: 準1級、2級、準2級、3級のみ

子どもに合った試験方式はどっち?

難易度や内容はどちらも同じですが、子どもの性格や学習スタイルによって向き不向きがあります。特にスピーキングやリスニングで感じ方が分かれるようです。

  • スピーキングテストの場合
    • 従来型の英検: 面接官(人間)との対話形式で、英語での会話が得意な子に向いています。
    • 英検S-CBT: コンピューターに声を録音する形式で、「人前で話すのは緊張する」と感じる子にオススメです。
  • リスニングテストの場合
    • 従来型の英検: 教室のスピーカーで聞く形式。問題用紙に「マーク」や「メモ」を書き込みたい!と言う子はこちらがオススメ。
    • 英検S-CBT: 一人ひとりヘッドフォンを使用する形式で、「集中できる!」と好評です。

両方の試験方式に慣れておくのがおすすめ

大学入試や留学などで英検を活用する場合、スケジュール調整がとても重要です。早めに従来型とS-CBTの両方を体験し、どちらが得意かを見極めておきましょう。ただし、両方に慣れておくと、必要なタイミングで柔軟に受験できるため、スコアアップのチャンスが広がります!

英検の勉強法

英検合格には、語彙+4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)をバランスよく伸ばすことが大切です。限られた時間で効率的にスキルアップするには、音読を中心とした勉強法が最適です。

  1. 語彙力対策:
    単語の意味を暗記するのではなく、文章を音読することで、単語の使い方やニュアンスを文脈から理解します。
  2. リーディング対策:
    くり返し音読することで、文構造や内容が理解できるようになります。また、音声に合わせて読むことで速読力も鍛えられます。
  3. リスニング対策:
    音声を聞きながら音読した後、シャドーイングでさらにリスニング力を磨きます。
  4. ライティング対策
    音読で身につけた語彙や構文を使って、文章を書く練習をします。
  5. スピーキング対策
    実際の面接形式で練習することで、本番の緊張感を和らげることができます。

英語塾ABCのおすすめ学習計画

  • 初級者(5級・4級)
    • 毎日30分: 単語帳+英語本の音読で、語彙+4技能の基礎を身につけます。
  • 中級者(3級~2級
    • 毎日30分: 単語帳+英語本の音読を中心に、語彙+4技能を強化します。
    • 週1回: ライティング練習を取り入れ、簡潔に文章を書く力を養います。
  • 上級者(準1級~1級)
    • 毎日30分: 単語帳+英語本の音読で語彙+4技能をブラシュアップします。
    • 週1回: ライティング練習で論理的な文章を書く力を向上させます。
    • +α: 海外ドラマやニュースを活用し、時事的なトピックに備えます。

よくある質問(Q&A)

ここでは、英検についてよく寄せられる質問とその答えをまとめました。初めて英検を受験する子や、次の級に挑戦する子にとって役立つ情報をお届けします。

いつから英検を始めればいいですか?

小3~小4、中学入学前後が一般的ですが、早く始めると大きなメリットがあります。小学校卒業までに英検2級や準1級を取得すれば、中学・高校の英語学習は無敵!大学入試でも他教科に集中できます。

何級を受ければいいですか?

英検公式サイトの過去問題を活用して、最適な級を選ぶのがベストです。以下を参考にしてください。

  • 5級: 英語を学び始めた小学生や中学1年生におすすめ。基礎的な英語が分かるレベル。
  • 4級: 中学英語の基本が分かるレベルで、小学生や中学1年生向け。
  • 3級: 中学英語がほぼ分かるレベルで、小学生や中学生向け。

英検の試験方式はどう選べばいいですか?

従来型とS-CBTには、それぞれ特徴があります。子どもの性格やスケジュールに合わせて選んでください。例えば、人前で緊張しやすい場合はS-CBT、英語でのコミュニケーションが得意な場合は従来型が向いていることが多いです。詳しくは「従来型とS-CBT: 試験方式の違いと選び方」のセクションをご覧ください。

英検のおすすめ教材は?

英検用の単語帳と過去問題さえあれば、対策はできます。これらをくり返し何度も音読することで、効率よくスキルを向上させることができます。

英検の面接で緊張してしまいます・・・

緊張を和らげるには、模擬試験形式で何度も練習することが大切です。ドアをノックして入室するところから、退室まで、本番さながらの練習で慣れておくことが大事です。それでも緊張する場合は、S-CBTの受験を検討するのも良いですよ。

英検は何歳から受験できますか?

年齢制限はありません。早い子は、小学校入学前に3級や準2級を取得しています。

英検のスコアはどのように活用できますか?

英検のスコアは、大学入試や留学の際に利用できるほか、就職活動でも評価されることがあります。特に準1級以上は、高校・大学入試でのアドバンテージが期待できます。

英検は有効期限がありますか?

英検の合否やスコアには期限がありません。一度取得した級やスコアは生涯有効です。ただし、大学入試や留学で活用する場合、「取得後2年以内のスコア」を求めるケースが多いです。

追加の質問や不明点があれば…

この他、英検に関する悩みや不安があれば、LINEからお問い合わせください。ワンオペなので、お返事に時間がかかりますが、メッセージに気づきさえすれば、必ずお答えしますm(..)m

● 英検各級のレベル、試験内容を紹介します。

● 何級から始めたらいいか分からない場合は、過去問題を解いてみよう!

\英検になかなか合格できない?/
英語塾ABCでは、音読を中心としたメソッドで英検に必要なスキルを効率的に伸ばします。

英語塾ABCの学習法で受験・英検・留学・仕事でも困らない一生モノの英語を身につけた子どもたちの記事を公開中です。

ぜひご覧ください。

英語経験ゼロ・小学生がたった1年半で英検2級合格!

英語経験ゼロの小学生が、1年半で英検2級一次試験に合格しました(2024.02.05)

記事を読む
英語経験ゼロ・小学生がたった1年半で英検2級合格!

英語経験ゼロの小学生が、1年半で英検2級一次試験に合格しました(2024.02.05)

小学生が英検2級・準1級に合格する!ABCの体験レッスンへ