英検とは？今さら聞けない基礎知識

小・中・高生が英検準1級に合格！
英語塾ABCは英語本の音読で楽しく4技能を強化

英検とは？

英検（実用英語技能検定）とは、日本で最も広く認知されている英語の資格試験です。1963年に第1回検定が実施され、以来60年以上にわたり、英語力を測る指標として多くの人に活用されています。

未就学児から社会人まで、幅広い年齢層が受験する英検には、5級から1級までの7つの級があり、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じた試験が用意されています。

試験では、聞く・読む・書く・話すという英語の4技能を測定し、日常生活やアカデミック、ビジネスの場面など、実際に英語を使用するシチュエーションを想定した問題が出題されます。

そのため、英検は進学や留学、さらにキャリアアップのための重要な資格として、多くの人々に選ばれています。

7つの級とその特徴

英検は5級から最高位の1級まで、7つのレベルがあります。3級以上は一次試験でリーディング、リスニング、ライティングを、二次試験でスピーキングを測定します。5級・4級は一次試験のみでリーディングとリスニングの2技能を測定します。

受験者は、自分の目標や現在の英語力に応じて、受験する級を選ぶことができます。

初めて英語を学ぶ小学生には5級がオススメです。また、大学入試や海外留学を目指すなら準1級またはそれ以上が目標になります。

志願者数から見る英検の人気

2023年度、英検の志願者数は4,503,698人でした。過去5年間の志願者数推移(表1)を見ると、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年度には減少していますが、その後すぐに回復し、現在は毎年最高記録を更新しています。

(表1)英検*志願者数の推移(5年分)

（実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr. の志願者数の合算）

*英検公式サイトによると、「実用英語技能検定」「英検Jr.」「英検IBA」を総称して「英検」と呼ぶようです。

注目すべきは、中高生の志願者数が毎年300万人を超えていることです。これは、英検が大学入試や高校進学の際に英語力を証明する資格として多く活用されているからに他なりません。また、小学生以下の志願者数も右肩上がりで、英語教育の早期化が進んでいることがわかります。

参考までに学校基本調査による在学児童数は、小学校が約600万人、中学・高校が600万人です(2023年度)。

英検がなぜこれほど人気なのか？

1. 活用範囲の広さ: 入試、留学、就職など多岐にわたる活用事例。
2. 信頼性の高さ: 60年以上の歴史を持つ試験で、多くの教育機関や企業からの信頼を得ています。
3. 試験方式の多様化: 英検S-CBTの導入によって受験機会が増え、忙しい小中高生が受験しやすくなりました。

例えば、中学3年生のKは英検2級を取得し、カナダの高校へ留学しました。また、英検準1級を取得し、大阪府立三国丘高校に合格したS、軽井沢の全寮制国際高校UWC ISAK Japanに進学したY、指定校推薦の条件をクリアして早稲田大学に進学したCなど、多くの小・中・高校生が英検で夢を手に入れてます！

最近の英検事情

英検は、かつては「英語を使う仕事に就く人のための資格」という印象がありました。しかし、今やその認知度も利用価値も大きく変わり、高校や大学入試において圧倒的な存在感を示す資格となっています。その背景には、英語教育改革とS-CBTの導入があります。

高校・大学入試での英検活用

例えば、大阪府公立高校の文理学科では、英検2級を持っていないと不利と言われます。また、立命館大学では英検準1級取得者を対象に英語満点の優遇措置を設けています。このように、英検が大学入試において重要な役割を果たす場面が増えています。さらに、多くの大学で英検CSEスコアの活用が広がり、入試の選択肢を広げる武器となっています。

英語教育改革の影響

大学入学共通テストでの英語外部試験の活用計画は中止となりましたが、一部の大学では、独自に英語外部試験の合否やスコアを活用する動きが続いています。また、小学校での英語教育の早期化や中学・高校での英語教育の高度化は実施されています。

S-CBTの役割とメリット

2021年から導入された英検S-CBTは、従来の紙ベースの試験と並行して実施されている新方式の試験です。従来型の試験が年に3回しか実施されないのに対し、新方式の試験は、ほぼ毎週土日に実施されています。そのため、忙しい小中高生が柔軟に受験できるようになり、チャンスが広がりました。

海外でも使える英検

実は、英検の活用は国内に留まりません。

ハワイのコミュニティ・カレッジであるK.C.C(Kapiolani Community College)は、日本の大学のような入学試験なしで、英検2級Aの認定があれば入学することができます。

K.C.Cの最大の魅力は、卒業後に、前アメリカ大統領バラク・オバマ氏の母校ハワイ大学に転入できることです。

つまり、英検2級Aで（K.C.C 入学 → ハワイ大学へ編入）ハワイ大学卒業の資格が手に入るんです！

このように、英検は国内外で評価され、利用価値の高い優秀な資格へと変貌を遂げています。

これほど魅力たっぷりの英検を、受験生が放っておくわけがない！それを証明するように、英検の志願者数は年々増加しています。

次の章では、英検の志願者数を紹介します。

2つの試験方式

実用英語技能検定(英検)の試験方式には、ペーパーテストとコンピューターテストの2種類があります。

ペーパーテストを「従来型の英検」、コンピューターテストを「英検S-CBT」のように区別して呼びますが、難易度、問題内容はどちらも同じで、高校や大学入試などに利用できます。

従来型とS-CBTの向き、不向き

「従来型の英検」と「英検S-CBT」は、試験方式の違いから、子どもによって向き/不向きがあります。

例えばスピーキングテストにおいて、「従来型の英検は面接官(人間)との対話なのですごく緊張するけど、英検S-CBTはコンピューターに向かって自分の声を録音する方式だから、緊張しない」と言う子がいます。

一方、英語でのコミュニケーションに慣れている子は、「S-CBTのコンピューターテストよりも、従来型の面接官(人間)との対話の方が、自然体でできる」と言います。

リスニングテストにおいては、「ヘッドフォンを使うと緊張するからイヤ」と言う子もいるし、「ヘッドフォンを使って音声を聞くと集中できるからS-CBTの方が良い」と言う子もいます。

もし、入試での英検利用を考えているなら、早い段階で両方の試験を試しておくことをオススメします。

英検の活用

英検は、入試、海外留学、公務員試験や就職活動まで活用できる一生モノの資格です。

いつから、始めたらいい？

英検を始める時期は、小学3・4年生くらいがオススメです。そのためには、小学2年生ころから少しずつ英語学習を始めて、簡単な英語が聞ける・読めるようになっておくと良いです。

小学校低学年は、リスニング力を苦労なしに伸ばすことができる黄金期です。また、子どもたちの進路は、なかなか思い通りに運ばないですよね。

せっかくの恵みを活かすことと、予期していない事態が起きても、柔軟に対処できるよう、早いうちから英検対策をスタートしておくことが、英検のメリットを最大限に受け取るカギです。

私のオススメは、小2で英語学習を始めて、小3で英検5・4・3級、小4で準2級、小5〜6で2級、中学で準1級、高校でIELTS/TOEFLのスコアアップしながら1級合格を目指すプランです。

このプランで学習を進めていれば、急に中学受験することになっても、小4までに準2級に合格してるから、中受が終わってすぐ学習を再開すれば、中1〜2で2級、中2〜高1・1学期に準1級合格が充分に見込めます。

なぜ、準1級以上なのか？

なぜ、準1級以上を目指すのか？

第一に、多くの子どもたちが大学に進学するからです。

英検準1級を取得している子は、大学共通テストの英語で90点代を取ることができます。

大学個別の選抜テストでも、英検準1級以上が出願資格や得点換算の対象になり、多くの優遇措置を受けることができます。

第二に、人生の選択肢がマジで広がるからです。

子どもたちが自身の夢を諦める理由の一つに、言葉のカベがあります。でも、準1級があれば言葉を理由に夢を諦める必要がなくなります。

2級では届かないところに手が届く。それが、準1級なんです。

私たちの英語塾には、高専に入学して、卒業後は海外旅行をしながらリモートワークで働くことが理想だと言う中学生がいます。

アメリカのディズニーランドで、エンジニアとして働きたいと言う小学生もいます。

彼らは、最低でも英検準1級に合格したいと、トレーニングを行っています。

＼さあ、一緒に英検を目指そう／
英語塾ABCは英語本の音読で楽しく4技能を強化

● 英検各級のレベル、試験内容を紹介します。

● 何級から始めたらいいか分からない場合は、過去問題を解いてみよう！