人は、英語や日本語に限らず、「生まれつき、どんな言語でも理解・習得できる基本的な能力を持っている」。
これは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授であり、言語学に革命を起こしたノーム・チョムスキーの「生得説」や「普遍文法」という理論です。
普遍文法とは何か?
普遍文法とは、簡単に言えば、「世界中の言語は違って見えても、その土台には共通する基本ルールがある」という考え方です。
これは「英語と日本語の文法が同じ」という意味ではありません。
そうではなく、
- どの言語にも「名詞のようなもの」「動詞のようなもの」がある
- 文は「誰が」「何をした」という構造を持つ
- 文は単語の並びではなく、意味のかたまり(構造)として理解される
こうした深いレベルの共通性が、人間の脳に最初から備わっている、という発想です。
なぜ、そんな能力があると言えるのか?
理由は、子どもの言語習得を見るとよく分かります。
子どもは文法を教えられていないのに、短い期間で聞いたことのない文でも意味を理解し、正しい文を自然に作り出します。
これは、「すべてを経験だけで覚えた」と考えるより、「脳に最初から言語を組み立てる仕組みがある」と考えた方が、はるかに自然です。
では、なぜ大人は英語が苦手になるのか?
ここがとても重要なポイントです。
人の脳にある言語能力は、
- 使われなければ弱まり、
- 最初に触れた言語に最適化され、
- 母語が強力なフィルターになる
という性質を持っています。
その結果、子どもは「自然に身につき」、大人は「勉強しても伸びにくい」という差が生まれます。
これは能力の差ではなく、環境の差です。
言語は「教える」ものではない
この考え方に立つと、英語教育の見方が変わります。
英語は、
- 暗記して身につくものではなく、
- 説明されて理解するものでもなく、
- 正しい環境で触れ続けることで、もともとある能力が目を覚ますんです!
英語学習で本当に大切なこと
だからこそ重要なのは、
- 意味のある英語に大量に触れること
- 音と意味を一緒に処理すること
- 翻訳に頼らず、英語を英語のまま理解すること
- 繰り返し使い、体に染み込ませること
これらはすべて、人間の脳が本来持っている言語習得の仕組みに沿った学び方です。
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