小6生が 英検準1級 合格! 小学生が「大学中級程度」と言われる 英検準1級 に合格した 英語勉強法

2018年10月、小学生が 英検準1級 に合格した。
「大学中級程度」と言われる 英検準1級 に小学生が合格したのは 英語塾 ABC 開校(2013年)以来、初の快挙だった。
この記事では、小学6年生の Yosuke が 英検準1級 に合格するまでの道のりと、実際の 英語勉強法 についてお話しする。

Yosuke
2015年8月入会(小3)
【英語経験】英会話スクール1年(英検3級 取得済)
プロフィール
有名私大付属小学校(大阪府)に通いながら、のびのびと英語を習得してゆく。小4のときには「小学生レシテーションコンテスト」で入賞したり、夏休みを利用してオーストラリア現地小学校のサマープログラムに参加した。小学生の間に大量の英語本を音読し、じっくり「4技能英語」を身につけた結果、小学校卒業までに「大学中級程度」と言われる 英検準1級 に合格した。

英検準1級 合格ヒストリー

Yosuke(小6)が 英検準1級 に合格するまでの道のりは、決してまっすぐじゃなかった。
英検準2級 合格は半年、英検2級 合格は9ヶ月とトントン拍子だったが、英検準1級 合格には2年かかっている。
誰しも時期は違うが、すべてトントン拍子とはいかないのが英検だ。
英検3級 は勉強せずに簡単に合格できたが、英検準2級 には何度も落ちている。これは「小学生の英検あるある」だ。
小学6年生のYosuke がどんなトレーニングをし、「いつ」「何級に合格」したのか。過去を振り返りながら、その道のり(キセキ)を公開する。
お子さまの受験計画の指針となれば嬉しい。
小学3年生 のキセキ
Yosuke は 英語塾 ABCに入会するまで英語本を読んだことはなかったと言う(お母さま談)。
ところが、入会後 4ヶ月のYosukeは「Charlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場)」をこのレベルで音読できるようになった↓↓↓。
この音読から1ヶ月後、Yosukeは 英検準2級 に合格した。「文法指導」「単語暗記」「日本語訳」なしに。
英語塾 ABCのレッスンでは英語本を音読し、英英辞典で単語の意味を調べ、ボキャブラリーカードを作る。本の要約を英語で書き、講師が添削する。
これをトレーニングの柱とし、「文法指導」「単語暗記」「日本語訳」はしない。
入会後たった半年で Yosuke が 英検準2級 に合格できたのは、週1回3時間のレッスンに加えて、家庭でも大量の英語本を音読したからだ。
大量の英語本の音読 … それが?と思うかも知れないが、この英語勉強法で多くの小学生が 英検準2級、英検2級 に合格しているから見過ごせない。
- 2015年8月
- レッスン・スタート!
【英語経験】英検3級 取得済み
- 2016年1/2月
- 【英検】英検準2級 合格
小学4年生 のキセキ
英語本の音読を楽しみながらトレーニングしていた Yosuke の英語力が最も飛躍したのが小学4年生の時だ。
夏休みを利用しオーストラリアの現地小学校(約2週間)に留学した。ホームステイ先の同世代の子どもたちから確実に刺激を得ていた。
そして忘れられない思い出が「小学生レシテーションコンテスト*」で5位入賞。
日頃の音読の成果が英語の先生の目にも留まった。学校代表に選出されただけでも嬉しいが、多くの女子たちが名調子で発表する中、男子が堂々と暗唱する姿は希少価値がある。
*小学生レシテーションコンテストは、西日本私立小学校連合会 外国語部会 主催のコンテストで、毎年多くの学校が参加している。この年は11月に本戦が行われた。
英検2級に合格したのもこの年だ。
Yosuke が英検2級に合格できたのは、何と言ってもライティングだ。ライティングで小学4年生が「16/16 満点」を取ったのだ。
英語塾 ABCでは英検受験のため、エッセイ・ライティング(1週間に1回)が宿題となる。
質問に対する自分の意見を英語で書き、講師が添削する。これを継続して行うことで力になるのだ。
留学、英検2級 合格、英語レシテーションコンテストでの入賞、と輝きを放った Yosuke の成長を見て、お母さまからこんな「声」を頂いた。
4技能をきっちり学ばせたくて(英語塾 ABCに)入会しました。多読のトレーニングでこんなに英語力が伸びるとは思いませんでした。本人も楽しんでトレーニングしています。もっと早く知りたかったです。
【お母さまの声】YOSUKE のお母さま
そう、最初は「誰もが信じられない」んです。だって、音読してるだけだから。
文法も教えないし、単語も暗記するなと言われ、英文を和訳するなと言われる。ただただ呪文のように音読してる子どもの姿を見て、本当にこれで英語力が上がるのか?って誰もが不思議に思うんです。
だけど何故か、英検に合格できてる。なんで?
英検2級まで来るとようやく、なんで?が消えて「もっと早く知りたかった」と言ってくれるようになるんです。
これが、英語塾 ABC の「英語本を音読で4技能を鍛える」「英語を英語のまま理解する」 英語勉強法 なんです。
信じてもらえるまでに時間がかかるんです。
- 2016年8月
- 【短期留学】夏休みを利用してオーストラリア・現地小学校* に短期留学(約2週間)
- 2016年10/11月
- 【英検】英検2級 合格
[正答率]
– Reading: 39%
– Listening: 73%
– Writing: 100%
- 2016年11月
- 【コンテスト】第14回 小学生レシテーションコンテストで5位入賞
小学5年生 のキセキ
夏休みになると、小学4年生の時に参加したオーストラリアの現地小学校「Trinity Anglican School(TAS)*」のサマープログラムに2度目の参加。
小学生のサマースクールは観光やアクティビティがメインになったものが多い中、TAS のサマープログラムは現地の小学生と一緒に、同じ授業を受けることができる。
周りに日本人はいない。
さらに、Yosukeはホテル宿泊じゃなく、同世代のお子さまがいるご家庭にホームステイした。
現地の、同じ世代の子どもたちと一緒に時間を過ごして刺激を受けないワケがない。
Yosuke は有意義な時間を過ごし、着実に学びを得ていた。
お母さまの地に足のついた選択には、毎度ながら感服する。






Trinity Anglican School(TAS)*はオーストラリア北東岸に位置するケアンズにある。ケアンズは、ダイビングの聖地グレート・バリア・リーフや観光鉄道で自然を駆け抜けた先に広がる神秘の熱帯雨林キュランダなど世界遺産を有する自然豊かな都市だ。
参照:Trinity Anglican School(TAS)
- 2017年8月
- 【短期留学】夏休みを利用してオーストラリア・現地小学校 に2回目の短期留学(約2週間)
小学6年生 のキセキ
英検2級 合格から2年の月日を経て、Yosuke(小学生)が「文法指導」「単語暗記」「日本語訳」なしに、英検準1級に合格した。
トレーニング内容は、音読する本のレベルが上がったことを除いて、これまでとまったく同じ。
すでに大量の英語本を読んでいたことで、英語を英語で理解する力が十分に養われ、2級レベルの単語とともに「背景知識」を多くインプットできていた。
合格のカギは、英検準1級レベルの英語を大量に聞き、読み、触れ、背景知識を大量にインプットさせることだった。
ー2年かかった。
2年とはいえ、中学受験の勉強を並行しながら、小学生が 英検準1級 に合格できたのは、Yosuke とお母さまの「絆」を大きく感じる。
- 2018年10月
- 【コンテスト】第14回 小学生レシテーションコンテストで5位入賞
- 2019年2月
- 【英検】英検準1級 二次試験合格
中学生 のキセキ
英検準1級 に合格した Yosuke は、中学入学後も 英検1級 合格を目指してトレーニングを続けている。
ここで「笑い話」がある。中学入学後、野球部の活動に夢中になっていた Yosuke から 英検合格の「ニュース」が聞こえてこない。
そのためか? 学校で 英検準1級 合格を疑われる事件が発生する(笑)名誉返上のため用意されたのが、英検2級の受験。
一次、二次、ともにちゃんと「合格」した。
そんなコトもありながら、中学3年生でようやく英語に関するニュースが聞こえてくる。
長野県軽井沢市にある日本初の全寮制国際高校「UWC ISAK ジャパン」のサマースクール(2021)に合格したのだ。
新型コロナウィルス感染症による医療の逼迫が日々 報じられている今、サマースクール開催も危ぶまれるが、難関とされている「ISAK サマースクール」に合格したという事実だけでも、彼の人生において深く・強い自信となるのは間違いない。
UWC ISAK ジャパン(ISAK)は、長野県軽井沢市にある日本初の全寮制国際高校だ。チェンジメーカーを育てることを目的に世界各国から生徒を募集している。入学はもちろんのこと、夏と冬に中学生を対象に行っているシーズン・プログラムでさえも競争率が高く、参加することは難しい。そんな中、2020-2021年は新型コロナウィルス感染症により海外からの参加者がいないこともあって「チャンス」だった。
- 2021年3月
- 【ISAK】サマースクール にエントリー・合格
- 2021年8月
- 【ISAK】サマースクール に参加!
英検準1級 合格の秘訣
小学生の 英検準1級 合格を阻む「最大のカベは単語」だ。小学生にとって、日本語の意味さえも分からないボキャブララリーが満載なのだ。
このレベルの単語を日本語の意味で暗記していくのは、効率的ではない。一番のオススメは 英検準1級 用の単語集をくり返し音読し、 英検準1級 レベルの英語本を大量に音読することだ。
英語に触れる量が英語のすべての悩みを解決するのだ。
英検準1級 単語勉強法
小学生が 英検準1級 に合格するために、英語塾 ABC では単語集の音読をオススメしている。
実際、Yosuke が小学6年生で 英検準1級 に合格したのもこのトレーニングの成果が大きい。
単語集の音読トレーニング法はこちら↓↓↓
CDを聞きながら単語集を音読する
「英単語」と「英単語の用例文」を CDの音声を聞きながら、繰り返し何度も音読すること。
シンプルだが、くり返し音読することで信じられないほどのインプットが行われる。
単語の用例文をまるっと音読することで、リーディングやリスニングで必要とされる「背景知識」が蓄積されていく。
この単語の近くに、いつもこの単語が登場するなとか、この単語はこの種類の単語とセットなんだなとか。
単語のネットワークが自然にできていくのだ。
そしてこのネットワークが、単語を爆発的に増やす!つまり、リーディングやリスニング力も自然と上がるのだ。
さらに嬉しい効果がある。わざわざ文法を勉強しなくても単語を使える(書く・話す)ようになっていることだ。
信じられないかもしれないが、小学生が英語本の音読で4技能を身につけるとは、そう言うことなのだ。
オススメ英語本
小学生の Yosuke が、 英検準1級 を目指していた時期に音読した英語本を「目安」として紹介する。
ただ Yosuke はすでに “Charlie and the Chocolate Factory”, “Matilda”, “Star Wars”, “Spider man” など、もはや思い出せない(汗)ほど多くの英語本を音読している。
すでに 英検2級合格までに大量の英語をインプットしているという点を踏まえておかないといけない。
また 子ども一人ひとり「興味」が異なるということも注視すべき点だ。興味もない本をムリやり音読させても、効果は期待できない。
効果を得るには、できる限り子どもの「興味」に合った方法で英語インプット量を増やすことだ。