「小学生で英検準1級――どうせ、帰国子女でしょ?」
そう思ったあなたにこそ、読んでほしい物語があります。
何も特別じゃない。子どもによくある素直な気持ち「好きっ!」から始まった、Yosukeの英語学習。
“好き”を積み重ね、やがて競争心が芽生え、小6で準1級に合格。
この後、人生が大きく変わる体験をすることになる“少年の10年間”を追った記録。
彼の経験が、次の誰かのロールモデルになればうれしいです。
英語を始めたキッカケは?
この物語の主人公“Yosuke”は、たまたま小1から外国語活動を行う小学校に通っていた。
毎朝15分の“モジュール学習”で、英語の歌を歌ったり、体を動かしたり。
英語を「感覚」で楽しむ15分間が大好きで、「英語って楽しい!」「もっと英語を話したい!」と思うようになった。
そこで、英会話スクールに通い始める。
1年ほど通ったところ、小3で英検3級に合格。ますます英語が好きになった。
一方で、母にはこんな疑問が。
「このままで、大丈夫?」
聞き取りはできてるみたいだけど、「読む・書く・話す」が身についている実感がない。
ちょうどその頃、英語教育は「聞く・話す・読む・書く」の4技能型へと変わり始めていました。
そこで、母は動いた。
わが子の「英語が好き!」というまっすぐな気持ちを大切にしながら、しっかりと4技能が育つ塾を探したのです。
リアルでも、ネットでも。探しに探して、ようやくたどり着いたのが、英語塾ABCでした。
余談ですが…。ABCを、どうやって見つけた?
実は、ABCって「検索しても、なかなか出てこない塾」なんです。
「知る人ぞ知る…」なんて言ってくださる方もいますが、PRが下手なんです(泣)
だけど、「お兄ちゃんが…、妹が…、通って良かったから」と、兄弟・姉妹で通ってくれるご家庭があったから、何とかここまでやってこれました!hahaha
好きだから!小3で準2級合格
ABCに入塾したYosukeは、大量の英語本を音読した。
教室でも、家でも、とにかく音読、音読、音読!
なぜ、そんなに音読するのか尋ねると、「だって、楽しいんだもん」と笑顔で答える。
その結果、入塾から5ヶ月でグンっと成長した。
実際の音読がこちら(動画)↓↓↓
ABCは、文法を教え込んだり、和訳をさせたりしない。
それでも、英語の語順や意味を理解していることが伝わるでしょ。
音読には、その人の英語力が表れます。
この1ヶ月後、彼は英検準2級に合格した。
Yosuke: 小3の英語活動
- 2015年6月: 英検3級合格
- 2015年8月: 英語塾ABC入塾
- 2016年1-2月: 英検準2級合格
負けたくない!小4で2級合格
入塾後すぐ、英検準2級に合格したYosukeは、ますます英語が好きに。
――母が選択したのは「現地校留学」
準2級に合格したYosukeに、母が選んだのは、夏休みを利用したオーストラリアの現地校留学だった。
観光やアクティビティのプログラムは一切なし。
ホストマザーが学校まで送迎、現地の子と同じ授業を受け、ホストシスターと一緒に宿題をする。
分からないところは、学校の先生であるホストファザーに教えてもらい、宿題が終わると、お庭にあるトランポリンで遊ぶ。
休みの日には、ファミリーと一緒にバーベキューをしたり、観光を楽しんだり。
わずか2週間の短期プログラムだったが、オーストラリアの文化を丸ごと体験することができた。
翌年の夏休みも、またその翌年も…。彼は同じホストファミリーのお宅にホームステイし、同じ学校へ通った。






*Trinity Anglican School(TAS)は、オーストラリア北東岸に位置するケアンズにある。ケアンズは、ダイビングの聖地グレート・バリア・リーフや観光鉄道で自然を駆け抜けた先に広がる神秘の熱帯雨林キュランダなど世界遺産を有する自然豊かな都市だ。
――学校のALTの存在
オーストラリアから帰ってきたYosukeを待っていたのは、英検2級への挑戦とレシテーションコンテスト出場。
それを応援してくれたのが、学校のALTだった。
「英語が急成長中!」とALTに言われたことが嬉しくて、さらに英語を好きになっていく。
やがて、彼の心に変化が現れた。
それは、“あの子”に負けたくない!という、競争心。
“あの子”とは、幼稚園の頃から英語を習っていて、早々に英検準2級に合格していた同級生のこと。
Yosukeは、“あの子”よりも先に2級に合格したかった。
毎日の音読トレーニングをさらに強化し、Yosukeは“あの子”よりも先に2級合格を果たした。
初めて、自分に誇りが持てた瞬間だったと言う。
――コンテスト入賞
英検2級挑戦とちょうど同じ頃、Yosukeはコンテストの練習もしていた。
彼の学校は、「小学生レシテーションコンテスト*」の出場校だった。
学校代表として選出されたYosukeは、ABCの講師や学校のALTと共に、トレーニングを重ねた。
そして迎えたコンテスト当日。
多くの女子に混じり、少ない男子の一人としてステージに上がったYosukeは、堂々とした発表を見せた。
結果は、5位入賞!(涙)
英語力が大きく開花した年となった。
*小学生レシテーションコンテストは、西日本私立小学校連合会 外国語部会 主催のコンテストで、毎年多くの学校が参加している。この年は11月に本戦が行われた。
Yosuke: 小4の英語活動
- 2016年8月: オーストラリア現地小学校(約2週間)
- 2016年10-11月: 英検2級合格
- 2016年11月: 第14回 小学生レシテーションコンテスト5位入賞
一番になる!小6で準1級合格
小4で英検2級に合格したYosukeは、「英語で一番になる!」を目指した。
小学5、6年の2年間で何度も準1級にチャレンジした(笑)
2級までトントン拍子で合格すると、その勢いのまま準1級も!と思ってしまいますが、さすがに難しいヨ。
何度も、何度も、ダメ元でチャレンジを続けた。
そして、ついにその時が来た!
小学6年生の3学期、バイリンガルの出発点と言われる「英検準1級」に合格したのです。
彼は、一番になった。
……ちなみに、英検準1級の問題って、どんなレベルだと思いますか?
彼が受験した「2019年度 第3回」の問題から、1問だけご紹介します。
【語彙問題・設問(10)】
The scientist ( ) himself among his peers through his outstanding achievements. He had received many awards and published a number of books.
① committed ② enacted ③ distinguished ④ provoked
正解:③ distinguished
Yosuke: 小5・6の英語活動
- 2017年8月: オーストラリア現地小学校(約2週間)
- 2018年8月: オーストラリア現地小学校(約2週間)
- 2019年2月: 英検準1級合格
お母さんのリアルボイス
楽しみながら音読を続け、小6で英検準1級合格を達成したYosuke。
実は、お母さんは、ABCのトレーニング効果を全面的に信用していたわけではない(笑)
多読や音読が良いと聞くけど、文法も教えない、和訳もしない、ただただ音読してるだけ…
本当に効果があるかどうかは、半信半疑だった。
実は、Yosukeが2級に合格した後、お母さんが書いてくれたメモがある。
黒塗りなし(笑)
母としての“正直な気持ち”がにじみ出ている、正真正銘のリアルボイスが、こちら↓↓↓


お母さんの、ABCへの信頼度をパーセンテージで表すと、きっとこんな感じだったろうと思います(笑)
- 入会当時 → 20%
- 英検準2級合格時 → 30%
- 英検2級合格時 → 50%
- 英検準1級合格時 → 100%
ha-ha-ha.
何がある?準1級の先
小6で英検準1級に合格したYosukeですが、残念ながら、「中学生の間に英検1級合格」の夢は叶いませんでした。
ただ、大切な学びがありました。
これまで「英検合格」だけが目標だった彼に、この英語力を“どう活かすか”を考えるタイミングが訪れたのです。
――野球に打ち込んだ3年間
中学では、野球がしたい!
そう思ったYosukeは、小中高大一貫校から離脱。
野球部がある中学校を受験し、進学した。
念願の野球生活が始まった…
ここで、笑い話がある。
「小6で準1級合格」を手に中学へ進学したため、学校は「1級合格のニュース」を、今か、今かと、心待ちにしていた。
しかし、野球部の活動に没頭していた彼から、そんなニュースは聞こえてこない。
そこで起きたのが、準1級合格を疑われるという事件(笑)
Yosukeに、名誉挽回のチャンスが用意される。
2級と準1級のW受験――もちろん、W合格した。
――人生の分岐点
中学3年生の夏、Yosukeは野球部を引退した。
お母さんと私たちは、彼にUWC ISAK Japan* のSummer Schoolを勧めた。
しかし、興味ゼロの彼は…
「ISAKって何なん?」
「そもそも、何しに行くん?」
と、ダルそうに聞いてくる。
やる気のない彼を、褒めたり、なだめたり、すかしたりしながら、やっとの思いで録ったのが、この応募ビデオ↓↓↓
熱意の薄いビデオですが、ちょうどコロナ禍だったこともあって、なんとか合格できた(笑)
当日、イヤイヤ向かった軽井沢…
お母さんが送ってくれた写真を見て、唖然とした。
なぜか、笑顔・・・
Summer Schoolから帰ってくると、「ISAKに進学する!」と言う。
理由は、「オレより英語ができる人が、いっぱいいた」から。
*UWV ISAK Japanは、軽井沢にある日本初の全寮制国際高校、日本月のUWC加盟校。チェンジメーカーを育てることを目的に世界各国から生徒を募集。
――未来への扉
中高一貫校のレールから離脱し、ISAK進学の道を選んだYosukeは、大急ぎで出願準備を始めた。
中学3年間を振り返る。
「中学で英検1級合格」の目標達成ができず、英語弁論大会も地区大会で敗れ、目立った実績を残せなかった。
一方で、小学校までに培ってきた英語スキルと、中学3年間で野球に没頭したことが、唯一無二のストーリーとなった。
課題である英文エッセイを、幾つも、幾つも、書いた。
自己PR動画を、繰り返し、何度も撮った。
そして、彼はISAKに合格した。
――おまけ
中3の夏、Yosukeは「高円宮杯全日本中学校英語弁論大会」に応募した。
地区大会で、5位に敗れた(笑)
でもね、こんな失敗こそがアピールのチャンスなんですヨ!
年表: 英検3級→ISAK入学
2025年6月、ISAKを卒業したYosukeと、お母さんにお会いした。
大阪大学とUC San Diegoの合格通知を受け取ったそうだ。

Yosuke
2015年8月ー2022年3月
ABC生として在籍
2014年(小2) | 英会話スクールに1年通う |
2015年6-7月(小3) | 英検3級 合格 |
2015年8月(小3) | 英語塾ABC 入塾 |
2016年1-2月(小3) | 英検準2級 合格 |
2016年8月(小4) | オーストラリア現地小学校(約2週間) |
2016年10-11月(小4) | 英検2級 合格 |
2016年11月(小4) | 第14回 小学生レシテーションコンテスト5位入賞 |
2017年8月(小5) | オーストラリア現地小学校(約2週間) |
2018年8月(小6) | オーストラリア現地小学校(約2週間) |
2019年1月(小6) | 明星中学校 合格 |
2019年2月(小6) | 英検準1級 合格 |
2019年4月(中1) | 明星中学校 入学(野球部に没頭) |
2021年8月(中3) | UWC ISAK Japanのサマープログラムに参加 |
2021年10-12月(中3) | UWC ISAK Japan 出願準備 |
2021年1-3月(中3) | アメリカにターム留学 |
2022年3月(中3) | 英語塾ABC 退塾 |
2022年4-7月 | ABC講師として勤務 |
2022年8月(G10) | UWC ISAK Japan 入学 |
2025年5月(G12) | UWC ISAK Japan 卒業 |
10年前、「英語が好きっ!」という気持ちで始めた英語学習。
それが、人生の選択肢を広げ、世界へつながる道を切り拓きました。
一人の少年の10年が、“誰か”のヒントになりますように。
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